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毎日放送MBS「ちちんぷいぷい」キリマンジャロの桜ロケ

2012年3月9日~11日

キリマンジャロ山の麓に桜?

ちょうど以前にこの桜を求めてこられた方がいたので、知っていました。ただロケをやる3月に花が咲いているか?が悩みでした。ロケの話があったので2月初め頃かな。蕾らしきものがあったので、この写真を送って「どうでしょうね?これは蕾かな?咲くかな?」と先方に聞くと「咲くでしょう」とロケ決行に。1週間ごとに電話で知り合いに「花は咲いた?咲く兆候は?」と聞くのですが毎度「変わりナシ」と。こればかりはどうしようもないんだけど、ロケが近づくにつれ心配になってきました。「何だ!咲いてないじゃないか!」とロケ隊に怒られるかな?と小心者の私は心配になり、夢にまで出てきました。ロケ隊と町を歩いていると、なんと道沿いに桜が。しかも花が満開!「良かった!花があった!」とホッと安心して目が覚めました。本当に小心者だなとつくづく思った朝でした。

そしてロケ当日。もうなるようになれ、と気を入れ直しさあ仕事。天気は良好、ここ数日はずっと雨だったのでキリマンジャロは顔を出さないだろうなと思っていましたが、雲1つなく、稜線もきれいに見せてくれました。この朝に日本へ中継をするので山が見えて良かった。モシ町の知り合いのホテル屋上から中継を無事終了。

この時に電話が。タンザニア情報省という撮影許可を出す役所からでした。実はこのロケは許可申請が遅れ、許可書がまだ出ていないのでした。つまり無許可で撮影をしていたのです。役人が入国者を調べてこのスタッフがすでに入国しているのを見つけてしまっていたのでした。さて大変だ。役人は怒りながら、空港に連絡してお前たちを出国できないようにしてやる!とすごい剣幕です。でも許可を出す出すと言いながら、結局許可をくれなかった役所も悪いんだけど、ここは言い合いしたら更に機嫌をそこねるので、黙っていました。「それならすぐに許可を出してください。それまでロケはしませんので」と無理やりな言い訳でしたが許可を取るので向こうも納得してくれました。結局許可が出たのが、ロケ隊が出国した翌日でしたから許可ナシで全てロケは無事に終わっていたのですが、後で問題になると嫌なので無意味な許可書を取りました。でもロケ中は無許可なので大変気を使った3日間でした。ロケ隊は知らないけどね。

2日目は日帰りでンゴロンゴロへ。観光マサイ村で無理やりレポーターさんは踊らされ戸惑っていました。でもやっぱり平原と土壁の家とマサイはキレイですね。

その後はクレーター内を野生動物を求めてサファリドライブ。

そして最終日3日目。桜のあるマラングゲートへ向けて麓の町から歩いていきます。車だと10分程度のところを徒歩で4時間ぐらいかけて歩きました。途中途中で撮影をしていくのですが、登りの多い道しかも途中から雨も降り出しレポーターさんは大変そう。ディレクターが初日私に「やはりキリマンジャロは登山なので、レポーターに歩かせて厳しい感じを出したい」とリクエストしてきたので、こういう感じにしましたがレポーターも仕事とはいえ、ハカマを着て雨の中標高1800mの登り道を何時間も歩かされるとは、大変だ。よく歩きとおしました。ズルして車使うかな、と思っていましたが。

そして目的の桜の木へ。「あった〜!桜です!あ〜でも花が咲いていない」とレポーターさん。もっとガッカリするのかな、と思っていたけどアッサリと言っていました。ディレクターには前もって咲いていない、と言ってあったからレポーターも知っていたのかな?

夢にまでうなされた桜のロケも終了。